黒髪の眠りの聖女は永遠の愛を誓う
今日はシエナ様に渡したい物があった。
「シエナ様」
「ミオ様、いかがいたしましたか?」
「あの…良かったらこれを」
「…え?」
「ブレスレットといつもお世話になっているお礼よ」
「これは…」
「王都のお祭りの時に屋台で見つけたブローチよ。お花のモチーフが銀色にキラキラしていて綺麗だなぁって思って。シエナ様に貰ったブレスレットと似ているでしょ? これに癒しの力の水晶をアーロ様にお願いして付けて貰ったの」
「私などにこのような…!」
「護衛のお仕事もいつもありがとう。私が近くにいない時に、もし怪我をしたらこれですぐに治してね、私の騎士様」
シエナ様の掌にブローチを乗せて、両手でそっと包み込む。
「ミオ様…!」
「怪我をするような危険なことはないと信じたいけど…。お守りみたいな物かな?」
ウィル様がくれたお守りを参考に水晶をブローチに付けてみた。
「ほら、シエナ様の髪色にも合うでしょ? あ、でも屋台で買ったブローチじゃシエナ様には…」
シエナ様は王族のお姫様なのに!
しかもソフィー様やクロエ様にも屋台で見つけた可愛い小物をお土産に渡してしまったわ!
「いいえ。あの屋台は国外から来ていた行商で、このエーデル王国でも人気の商品を取り扱っておりました」
「そ、そうなんだ…」
「とても綺麗ですね。ミオ様の水晶も…。大切にします」
良かった!
気に入ってくれたみたいでホッとする。
「ありがとうございます…ミオ様。この先も私があなた様をお守りいたします」
宝物を手にしたように微笑むシエナ様が綺麗…。
そして騎士としての忠誠を誓い跪いた。
誇り高い騎士様の所作に見惚れてしまう。
「あのね、あとお願いがあって…」
シエナ様しかまだ話せないことをわたしは相談した。
「シエナ様」
「ミオ様、いかがいたしましたか?」
「あの…良かったらこれを」
「…え?」
「ブレスレットといつもお世話になっているお礼よ」
「これは…」
「王都のお祭りの時に屋台で見つけたブローチよ。お花のモチーフが銀色にキラキラしていて綺麗だなぁって思って。シエナ様に貰ったブレスレットと似ているでしょ? これに癒しの力の水晶をアーロ様にお願いして付けて貰ったの」
「私などにこのような…!」
「護衛のお仕事もいつもありがとう。私が近くにいない時に、もし怪我をしたらこれですぐに治してね、私の騎士様」
シエナ様の掌にブローチを乗せて、両手でそっと包み込む。
「ミオ様…!」
「怪我をするような危険なことはないと信じたいけど…。お守りみたいな物かな?」
ウィル様がくれたお守りを参考に水晶をブローチに付けてみた。
「ほら、シエナ様の髪色にも合うでしょ? あ、でも屋台で買ったブローチじゃシエナ様には…」
シエナ様は王族のお姫様なのに!
しかもソフィー様やクロエ様にも屋台で見つけた可愛い小物をお土産に渡してしまったわ!
「いいえ。あの屋台は国外から来ていた行商で、このエーデル王国でも人気の商品を取り扱っておりました」
「そ、そうなんだ…」
「とても綺麗ですね。ミオ様の水晶も…。大切にします」
良かった!
気に入ってくれたみたいでホッとする。
「ありがとうございます…ミオ様。この先も私があなた様をお守りいたします」
宝物を手にしたように微笑むシエナ様が綺麗…。
そして騎士としての忠誠を誓い跪いた。
誇り高い騎士様の所作に見惚れてしまう。
「あのね、あとお願いがあって…」
シエナ様しかまだ話せないことをわたしは相談した。