黒髪の眠りの聖女は永遠の愛を誓う
そして、馬車に乗って王都の神殿に向かう途中に寄り道をした。

「こんにちは」

王都の裏路地にあるお店に入る。

「ミオ!…あっ!ミオ様!」

「えっ? ミオでいいのに!ロッティ」

「だって聖女様なんでしょ? そんな訳には…。ま、いいか!酒飲み仲間だもんね!」

「フフフ!そうよ!楽しかったね!でも記憶が抜けてるところがあって全部は覚えていないの。私、迷惑かけてなかったかしら? 酔っぱらっちゃってごめんね」

「おもしろかったわよ!新名物タコ焼きも誕生したしね。あれから飛ぶように売れているのよ!」

「ええ!本当に!?」

タコ焼きは万国共通の味!?

「それにマヨネーズも色々な料理に合うし、大好評よ!ミオには感謝しかないわ!」

「マヨネーズも!?」

確かに美味しいし料理のバリエーションが増える調味料だけど、エーデル王国の人達の好みにも合ったようだ。

「でもそんなにたくさん作るのは大変でしょう?」

「そうねぇ。腕が疲れちゃうけど、ジャックやうちのお父さんとか男性陣が頑張っているわ。ジャックの弟達なんか面白がって作ってくれているわよ」

「ハンドミキサーがあればいいんだけど…」

アーロ様に風の水晶で何とか発明出来ないか聞いてみよう。
ハンドミキサーは便利だし、お菓子作りにも使えるしね。


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