黒髪の眠りの聖女は永遠の愛を誓う
「ダニエル殿下、申し訳ございません。私はここで退室いたしますが、殿下は引き続き王妃達と共にこちらで」
「いえ、私もご一緒させていただけませんか?」
「ダニエル殿下?」
「もしかするとその症状について、力になれることがあるかもしれません」
「博識なダニエル殿下がそうおっしゃるのは心強い。ぜひ、お願いいたします」
「お父様!私もご一緒させてくださいませ!」
「クロエ」
「私を救ってくださったミオお姉様のお役に私も立ちたいのです!」
「そうか。長い眠りから目覚めてからまだ数ヶ月。この王国にも慣れていない聖女様を我が王国の揉め事に巻き込んでしまい、ミオ様のお心を傷つけてしまった。しかも今はウィリアムの婚約者として特に大事なお身体だ」
途端にざわめきたつ室内。
ダニエルもギョッとした顔をしている。
「え、もしやウィリアム殿下とのお子を…?」
「ダニエル殿下には何度お礼をお伝えしても足りないくらいです!ミオ様を助けていただきありがとうございました!」
涙ぐむ王妃様を見て確信を得るダニエル。
「お、王妃様!そんな、大事なお身体の時期だったとは思わなかったのですが…。聖女様は今は?」
「かなりお心も落ち着いてきているとのことですわ」
「それは本当に良かったです」
ダニエルは心の底からホッとした。
そういえば、あの時聖女様の首筋から見えた赤紫色と噛み跡らしきもの…。
なんだか照れてしまうダニエルだった。
「ではグレース、ソフィー、ミオ様のことは頼んだぞ!行ってくる!」
「かしこまりました」
「おまかせくださいませ!」
「いえ、私もご一緒させていただけませんか?」
「ダニエル殿下?」
「もしかするとその症状について、力になれることがあるかもしれません」
「博識なダニエル殿下がそうおっしゃるのは心強い。ぜひ、お願いいたします」
「お父様!私もご一緒させてくださいませ!」
「クロエ」
「私を救ってくださったミオお姉様のお役に私も立ちたいのです!」
「そうか。長い眠りから目覚めてからまだ数ヶ月。この王国にも慣れていない聖女様を我が王国の揉め事に巻き込んでしまい、ミオ様のお心を傷つけてしまった。しかも今はウィリアムの婚約者として特に大事なお身体だ」
途端にざわめきたつ室内。
ダニエルもギョッとした顔をしている。
「え、もしやウィリアム殿下とのお子を…?」
「ダニエル殿下には何度お礼をお伝えしても足りないくらいです!ミオ様を助けていただきありがとうございました!」
涙ぐむ王妃様を見て確信を得るダニエル。
「お、王妃様!そんな、大事なお身体の時期だったとは思わなかったのですが…。聖女様は今は?」
「かなりお心も落ち着いてきているとのことですわ」
「それは本当に良かったです」
ダニエルは心の底からホッとした。
そういえば、あの時聖女様の首筋から見えた赤紫色と噛み跡らしきもの…。
なんだか照れてしまうダニエルだった。
「ではグレース、ソフィー、ミオ様のことは頼んだぞ!行ってくる!」
「かしこまりました」
「おまかせくださいませ!」