黒髪の眠りの聖女は永遠の愛を誓う
聖女様が降りて来る寝台へと向かう。
この寝台で実桜様がまた眠ることを怖れていたが今は実桜様の命が優先だ!
階段を数段登り、水晶の寝台に実桜様をそっと寝かせる。
聖女様を抱えていたからか、私は聖女様を守るバリアから弾かれることもなくこの寝台にまで近づけた。
「実桜様…!」
実桜様の顔色や体温も少し戻ってきて安心する。
また眠り続けてしまう可能性もあったが、実桜様をあのままにはしておけなかった。
『もし私がまた、いつまでも眠り続けてしまったら、あなたは別の幸せをみつけてね…』
確かに聞いた実桜様のこの言葉。
黒髪にキスをして祈りを込める。
どうかまたその美しい黒い瞳を見せてください。
あなたの笑顔をまた…。
私の幸せにはあなたが必要だ!
あなたがしてくれていたように、私も実桜様の手をいつまでも握り続けていた。
しかし、身体がフッと寝台のバリアの外に移動してしまい、手を伸ばすとバチッと音がして手が弾かれ、もうバリアの中には入れなくなった。
そして、寝台が眩しい光に包まれた!
「ッ!」
光が徐々に消えた後に見えたあなたは、私があなたに似合うと選んだ青いドレスを纏い、優しく微笑んでいた。
この寝台で実桜様がまた眠ることを怖れていたが今は実桜様の命が優先だ!
階段を数段登り、水晶の寝台に実桜様をそっと寝かせる。
聖女様を抱えていたからか、私は聖女様を守るバリアから弾かれることもなくこの寝台にまで近づけた。
「実桜様…!」
実桜様の顔色や体温も少し戻ってきて安心する。
また眠り続けてしまう可能性もあったが、実桜様をあのままにはしておけなかった。
『もし私がまた、いつまでも眠り続けてしまったら、あなたは別の幸せをみつけてね…』
確かに聞いた実桜様のこの言葉。
黒髪にキスをして祈りを込める。
どうかまたその美しい黒い瞳を見せてください。
あなたの笑顔をまた…。
私の幸せにはあなたが必要だ!
あなたがしてくれていたように、私も実桜様の手をいつまでも握り続けていた。
しかし、身体がフッと寝台のバリアの外に移動してしまい、手を伸ばすとバチッと音がして手が弾かれ、もうバリアの中には入れなくなった。
そして、寝台が眩しい光に包まれた!
「ッ!」
光が徐々に消えた後に見えたあなたは、私があなたに似合うと選んだ青いドレスを纏い、優しく微笑んでいた。