黒髪の眠りの聖女は永遠の愛を誓う
私へと近づいてきたミオ様。
咄嗟にその小さな身体に腕を回し艶やかな黒髪にも触れて、私の胸はドキリとする。
「ミオ様!?」
顔を見ると目を閉じていて、徐々に力が抜けてきている!
気を失っているのか!?
返事がないことに焦りながら、ミオ様を横抱きにし聖女の間の扉を開けた。
「……何をしているのですか?」
扉を開けると母上、ソフィー、シエナがいて私達を見ていたようだった。
「ミオ様はどうされたの?」
母上達はミオ様の顔色を見ている。
私は聖女の間の寝室へと向かいながら答えた。
「急に倒れられました。聖女の間の隣の部屋に医師を呼び、診てもらいましょう」
「顔色は悪くはなさそうですし、熱もないようです。もう少し様子をみましょう。10年振りに目覚めたのですから、お疲れもあるのかもしれません」
母上がミオ様の額に掌を当てて様子を確認している。
「……そうですね。では、このまま寝室へ運びます」
寝室のベッドへとミオ様を運ぶ。
確かに呼吸も落ち着いていて、顔色も悪くはない。
ひとまずホッとして、ミオ様の寝顔を見つめる。
いつも聖女の間で見ていた美しい寝顔だ。
「またあなたは眠ってしまわれるのですね…」
私が憧れ続けた聖女様。
「ウィリアム様、あとは私が」
シエナが私に声を掛けた。
私はミオ様の艶やかな黒髪を一房掬い上げる。
明日もまたあなたの笑顔に会えますように…。
「お目覚めをお待ちしております」
母上とソフィーもミオ様の傍から離れ、寝室を出た。
咄嗟にその小さな身体に腕を回し艶やかな黒髪にも触れて、私の胸はドキリとする。
「ミオ様!?」
顔を見ると目を閉じていて、徐々に力が抜けてきている!
気を失っているのか!?
返事がないことに焦りながら、ミオ様を横抱きにし聖女の間の扉を開けた。
「……何をしているのですか?」
扉を開けると母上、ソフィー、シエナがいて私達を見ていたようだった。
「ミオ様はどうされたの?」
母上達はミオ様の顔色を見ている。
私は聖女の間の寝室へと向かいながら答えた。
「急に倒れられました。聖女の間の隣の部屋に医師を呼び、診てもらいましょう」
「顔色は悪くはなさそうですし、熱もないようです。もう少し様子をみましょう。10年振りに目覚めたのですから、お疲れもあるのかもしれません」
母上がミオ様の額に掌を当てて様子を確認している。
「……そうですね。では、このまま寝室へ運びます」
寝室のベッドへとミオ様を運ぶ。
確かに呼吸も落ち着いていて、顔色も悪くはない。
ひとまずホッとして、ミオ様の寝顔を見つめる。
いつも聖女の間で見ていた美しい寝顔だ。
「またあなたは眠ってしまわれるのですね…」
私が憧れ続けた聖女様。
「ウィリアム様、あとは私が」
シエナが私に声を掛けた。
私はミオ様の艶やかな黒髪を一房掬い上げる。
明日もまたあなたの笑顔に会えますように…。
「お目覚めをお待ちしております」
母上とソフィーもミオ様の傍から離れ、寝室を出た。