黒髪の眠りの聖女は永遠の愛を誓う
「ウィリアム、こちらへ」
「お兄様、お話がございますわ!」
聖女の間にあるソファーに睨むような目で私を見ている二人に挟まれて座らされた。
「……何ですか?」
ミオ様のお話があると思ったのだが?
「お兄様!」
「何だ?」
「お兄様がお選びになったあのドレスをミオ様はお気に召したようでしたわ!」
先程ミオ様が着ていたドレスは私が聖女様にと選んだものだった。
以前、ソフィーに伝言があり部屋を訪ねると、聖女様のドレスを用意する為に選んでいたところだった。
聖女様がいつ目覚められてもいいように、ドレス等は定期的に新調していた。
ソフィーに私はどれがいいか聞かれ、その中から選んだものは私の瞳の色に似ている青い色の清楚なデザインのドレス。
聖女様の白い肌にもきっとお似合いになると思った。
そのドレスを纏った可憐なミオ様の姿に言葉が出なかった。
自分が選んだ物を好きな女性が身に纏っているという喜びを初めて経験した。
そうか、ミオ様はあのようなドレスがお好きなのだな。
すると今度は腕や背中、胸板等を確かめられるように触られ始めた。
「…何をしているのですか?」
「逞しくない訳ではないようね」
「本当に!でも、もう少し鍛えた方がよろしいのでは?」
「は?」
何やら二人で話始めてしまった。
「お兄様!」
「……今度は何だ?」
後ろでひとつに結び、背中の中程まで伸ばしている私の髪をソフィーは触っている。
「そろそろ髪を切りませんこと?」
「ソフィーが髪を伸ばして欲しいと言っていただろう?」
「そうですけど、今日からは短い髪のお兄様が見たいですわ!!」
「今日から? そんなにすぐに見たいのか?」
「ええ!」
「まったく」
ソフィーの頭を撫でながらクスリと微笑む。
可愛い妹が喜ぶならと伸ばしていただけだから、切ることに抵抗はない。
サッパリしそうだからいいか。
「爽やか…」
まだ何かあるらしい。
「お兄様、お話がございますわ!」
聖女の間にあるソファーに睨むような目で私を見ている二人に挟まれて座らされた。
「……何ですか?」
ミオ様のお話があると思ったのだが?
「お兄様!」
「何だ?」
「お兄様がお選びになったあのドレスをミオ様はお気に召したようでしたわ!」
先程ミオ様が着ていたドレスは私が聖女様にと選んだものだった。
以前、ソフィーに伝言があり部屋を訪ねると、聖女様のドレスを用意する為に選んでいたところだった。
聖女様がいつ目覚められてもいいように、ドレス等は定期的に新調していた。
ソフィーに私はどれがいいか聞かれ、その中から選んだものは私の瞳の色に似ている青い色の清楚なデザインのドレス。
聖女様の白い肌にもきっとお似合いになると思った。
そのドレスを纏った可憐なミオ様の姿に言葉が出なかった。
自分が選んだ物を好きな女性が身に纏っているという喜びを初めて経験した。
そうか、ミオ様はあのようなドレスがお好きなのだな。
すると今度は腕や背中、胸板等を確かめられるように触られ始めた。
「…何をしているのですか?」
「逞しくない訳ではないようね」
「本当に!でも、もう少し鍛えた方がよろしいのでは?」
「は?」
何やら二人で話始めてしまった。
「お兄様!」
「……今度は何だ?」
後ろでひとつに結び、背中の中程まで伸ばしている私の髪をソフィーは触っている。
「そろそろ髪を切りませんこと?」
「ソフィーが髪を伸ばして欲しいと言っていただろう?」
「そうですけど、今日からは短い髪のお兄様が見たいですわ!!」
「今日から? そんなにすぐに見たいのか?」
「ええ!」
「まったく」
ソフィーの頭を撫でながらクスリと微笑む。
可愛い妹が喜ぶならと伸ばしていただけだから、切ることに抵抗はない。
サッパリしそうだからいいか。
「爽やか…」
まだ何かあるらしい。