黒髪の眠りの聖女は永遠の愛を誓う
「こんなにゆっくりとお散歩するなんて時間、今まで忘れていたわ。なんて贅沢なのかしら」
「贅沢、ですか?」
「ええ。今までの仕事が忙しくて、日々の仕事をこなすだけになっていました。だからこんなにゆっくりとした時間が久々で…。あ、でも10年間寝ていた人の言葉ではないですね。アハハ」
「まぁ、ミオ様!」
今日もたくさんの花や木々を見ながらゆっくりと庭園の小道を歩き、前世では見たことがないこの王国のお花を庭師さんに了承を得てお花を少しいただいた。
お花を見ていたらご家族でこの庭園の庭師をしているという奥様に声を掛けていただいて、よく話をするようになったのだ。
部屋に飾って毎日楽しんでいる。
桜に似ている花の大木の近くにある長椅子に座り、一息つく。
「ふぅ…」
サワサワと爽やかな風に揺られているお花。
「どうして次の聖女が私だったのかしら…」
このとても不思議な生まれ変わりの理由。
私はそんな大したことができる人ではないのに。
でも『聖女様』なら、私に本当にそんな力があるのなら、私は前世より必要とされるのかもしれない…。
「贅沢、ですか?」
「ええ。今までの仕事が忙しくて、日々の仕事をこなすだけになっていました。だからこんなにゆっくりとした時間が久々で…。あ、でも10年間寝ていた人の言葉ではないですね。アハハ」
「まぁ、ミオ様!」
今日もたくさんの花や木々を見ながらゆっくりと庭園の小道を歩き、前世では見たことがないこの王国のお花を庭師さんに了承を得てお花を少しいただいた。
お花を見ていたらご家族でこの庭園の庭師をしているという奥様に声を掛けていただいて、よく話をするようになったのだ。
部屋に飾って毎日楽しんでいる。
桜に似ている花の大木の近くにある長椅子に座り、一息つく。
「ふぅ…」
サワサワと爽やかな風に揺られているお花。
「どうして次の聖女が私だったのかしら…」
このとても不思議な生まれ変わりの理由。
私はそんな大したことができる人ではないのに。
でも『聖女様』なら、私に本当にそんな力があるのなら、私は前世より必要とされるのかもしれない…。