黒髪の眠りの聖女は永遠の愛を誓う
「クロエ様……」
この会場にいる誰もがクロエ様を見ている。
クロエ様こそ、素晴らしい王女様だわ。
パチパチと拍手が鳴り始め、徐々に会場全体に拡がった!
私達を包む声は恐怖の声ではなかった。
まだ戸惑っている人もいるようだけれど、クロエ様を讃える声、私への謝罪の声も聞こえる。
私の隣にいるウィル様が少し泣きそうな顔をしてクロエ様を見ていた。
「ミオ様、ありがとうございます」
「え? 私は何もしていませんよ?」
何でお礼を?
「ミオ様がこのエーデル王国に来てくださらなければ、クロエの病は治らず歩くこともできなかった。そして、国民の心を変えることもできなかったのです。ミオ様のおかげです」
「そんな…」
「そうですよ!ミオ様!本当にありがとうございます!」
ソフィー様は大きな瞳から大粒の涙を流している。
「ミオ様、少し屈んでください」
「あ、ベール」
「本日のミオ様のトータルコーディネートはこのベールがないと決まりませんのよ!」
止まらない涙を堪えながら笑っているソフィー様が可愛らしい。
「そうなんですね。フフッ。ありがとうございます」
するとフワッと風が吹き、ソフィー様の手からベールが外れて飛んでしまった!
「あっ!」
取りに行こうとしたソフィー様に声を掛ける。
「私の方が近いので取りに行きますね!」
私が力を込めた大きくて綺麗な青色の水晶の近くに落ちたベールを拾うと身体にグッと重力がのし掛かったのが分かった。
「ッ!?」
私の身体は会場の舞台から高速エレベーターに乗ったかのように一気に上昇してしまった!!
この会場にいる誰もがクロエ様を見ている。
クロエ様こそ、素晴らしい王女様だわ。
パチパチと拍手が鳴り始め、徐々に会場全体に拡がった!
私達を包む声は恐怖の声ではなかった。
まだ戸惑っている人もいるようだけれど、クロエ様を讃える声、私への謝罪の声も聞こえる。
私の隣にいるウィル様が少し泣きそうな顔をしてクロエ様を見ていた。
「ミオ様、ありがとうございます」
「え? 私は何もしていませんよ?」
何でお礼を?
「ミオ様がこのエーデル王国に来てくださらなければ、クロエの病は治らず歩くこともできなかった。そして、国民の心を変えることもできなかったのです。ミオ様のおかげです」
「そんな…」
「そうですよ!ミオ様!本当にありがとうございます!」
ソフィー様は大きな瞳から大粒の涙を流している。
「ミオ様、少し屈んでください」
「あ、ベール」
「本日のミオ様のトータルコーディネートはこのベールがないと決まりませんのよ!」
止まらない涙を堪えながら笑っているソフィー様が可愛らしい。
「そうなんですね。フフッ。ありがとうございます」
するとフワッと風が吹き、ソフィー様の手からベールが外れて飛んでしまった!
「あっ!」
取りに行こうとしたソフィー様に声を掛ける。
「私の方が近いので取りに行きますね!」
私が力を込めた大きくて綺麗な青色の水晶の近くに落ちたベールを拾うと身体にグッと重力がのし掛かったのが分かった。
「ッ!?」
私の身体は会場の舞台から高速エレベーターに乗ったかのように一気に上昇してしまった!!