黒髪の眠りの聖女は永遠の愛を誓う
神殿の会場が近づいてきた。
少し気が緩んだところでまた癒しの力を使って桜の花を飛ばしてしまった!
「あ、またやっちゃった!まぁ、綺麗だし、癒されるしいいか。フフッ」
皆にもキラキラとした桜の花びらが届いているようだ。
「黒髪の聖女様…」
「なんと神々しい!」
「これが聖女様のお力…!」
「あんなことを言ってしまった我々に、あのような優しい微笑みをくださるとは!」
そしてウィル様やソフィー様、シエナ様達の心配そうな顔が見えた!
「皆、急にいなくなってごめんなさい!」
「ミオお姉様ごめんなさいぃ!」
泣きながら謝っているソフィー様。
「お姉様? フフッ。もう大丈夫よ」
フワフワと下降しながらソフィー様にニコリと微笑む。
「ミオ様!」
「ウィル様…」
飛行機に乗った時のような高い場所にいた恐怖が消えず、風の水晶に座り込んでいる私にウィル様が両手を伸ばしてくれた。
その瞳の色は私が力を込めた水晶の色に似ている…。
「綺麗な色…」
ポツリと呟いてから、そっと震える手を伸ばすとウィル様が私の身体を力強く支えてくれてやっと安心できた。
「ご無事ですか!?」
「…は、はい」
「あんなところにまで!怖かったでしょう…」
抱きしめてくれるウィル様の温もりにさらに安心する。
「あの…式典はどうなりましたか?」
「空高く浮かび上がった聖女様から癒しの力の花が舞い降りて来て、国民は皆喜んでいますよ」
「そうですか」
「ご覧ください。ミオ様のお陰で国民は『黒髪の呪い』を打ち消し、黒髪の聖女様を受け入れてくれました」
「私を受け入れてくれた…?」
「ええ」
会場を見ると皆笑顔で私を見ている!
「……本当はとても不安だったんです。私はこの王国にいていいんですね…」
「もちろんです」
「良かった…」
じわりと涙が溜まり、堪えきれずに涙が流れた。
「しかし、本当にあなたからは目が離せないですね」
ウィル様が眉を下げながらも優しく微笑み、ハンカチで私の目尻の涙を拭ってくれる。
「ごめんなさい。もっと練習しますね」
少し気が緩んだところでまた癒しの力を使って桜の花を飛ばしてしまった!
「あ、またやっちゃった!まぁ、綺麗だし、癒されるしいいか。フフッ」
皆にもキラキラとした桜の花びらが届いているようだ。
「黒髪の聖女様…」
「なんと神々しい!」
「これが聖女様のお力…!」
「あんなことを言ってしまった我々に、あのような優しい微笑みをくださるとは!」
そしてウィル様やソフィー様、シエナ様達の心配そうな顔が見えた!
「皆、急にいなくなってごめんなさい!」
「ミオお姉様ごめんなさいぃ!」
泣きながら謝っているソフィー様。
「お姉様? フフッ。もう大丈夫よ」
フワフワと下降しながらソフィー様にニコリと微笑む。
「ミオ様!」
「ウィル様…」
飛行機に乗った時のような高い場所にいた恐怖が消えず、風の水晶に座り込んでいる私にウィル様が両手を伸ばしてくれた。
その瞳の色は私が力を込めた水晶の色に似ている…。
「綺麗な色…」
ポツリと呟いてから、そっと震える手を伸ばすとウィル様が私の身体を力強く支えてくれてやっと安心できた。
「ご無事ですか!?」
「…は、はい」
「あんなところにまで!怖かったでしょう…」
抱きしめてくれるウィル様の温もりにさらに安心する。
「あの…式典はどうなりましたか?」
「空高く浮かび上がった聖女様から癒しの力の花が舞い降りて来て、国民は皆喜んでいますよ」
「そうですか」
「ご覧ください。ミオ様のお陰で国民は『黒髪の呪い』を打ち消し、黒髪の聖女様を受け入れてくれました」
「私を受け入れてくれた…?」
「ええ」
会場を見ると皆笑顔で私を見ている!
「……本当はとても不安だったんです。私はこの王国にいていいんですね…」
「もちろんです」
「良かった…」
じわりと涙が溜まり、堪えきれずに涙が流れた。
「しかし、本当にあなたからは目が離せないですね」
ウィル様が眉を下げながらも優しく微笑み、ハンカチで私の目尻の涙を拭ってくれる。
「ごめんなさい。もっと練習しますね」