黒髪の眠りの聖女は永遠の愛を誓う
ウィル様の腕の中に包まれて、ますます私は困惑する。
今まで私を変な目で見てきていた男の人達には恐怖と嫌悪感しかなかったけど、ウィル様にはそうは思わない。
それに、どうしてこんなに年の離れたウィル様の言葉と態度にドキドキするの!?
いつも優しく穏やかに微笑むウィル様がこんな表情をするなんて……。
「ま、待って…」
「嫌です。やっとあなたにそんな風に意識してもらえているのです。夢のようだ」
「ち、違う…!私は別に何も…!」
動揺を隠そうして俯くと、ウィル様が私の指にキスをした。
驚いてビクッと固まる。
「……私があの場でウィル様に触らなかったらどうしていたの?」
「眠りから目覚めたあなたには、これからこの王国で様々な出会いがある。あの場で返事が貰えないとしても、私が愛しているのはミオ様だけだと示し、他の男があなたに近づかないようにしたかったのです」
「ウィル…様」
ウィル様の指が私の頬をなぞり、顎に添えて俯いていた私を上に向かせる。
「あなたには私だけを見ていて欲しい……」
真っ直ぐに私を見つめる綺麗な青い瞳から目が離せない。
「あ……」
ウィル様の瞳に熱が籠る。
ゆっくりと綺麗な顔が近づいてきて唇にキスをされそうになり、慌てて俯いた!
「私は!結婚はしない!子供も欲しくないの!そんな人はこの国の王子様の相手に相応しくないでしょ!? それに年齢が違い過ぎるわ!」
「子供? 世継ぎのことならソフィーかクロエにお任せしますよ。私はミオ様と一緒にいたいのです」
そっと私のおでこにキスをするウィル様。
「ッ!!」
「ミオ様とどんなに年齢が離れていようとも私はあなたにプロポーズをします」
「……」
「やっとあなたに伝えることができた…ミオ様…」
私を抱きしめる腕に力を込めて、切なそうに私の名前を呼んだ。
その声が今でもずっと耳に残っている……。
でも信じることが私にはできないの。
私は分かっている。
人の心はいつか変わってしまうのだから…。
今まで私を変な目で見てきていた男の人達には恐怖と嫌悪感しかなかったけど、ウィル様にはそうは思わない。
それに、どうしてこんなに年の離れたウィル様の言葉と態度にドキドキするの!?
いつも優しく穏やかに微笑むウィル様がこんな表情をするなんて……。
「ま、待って…」
「嫌です。やっとあなたにそんな風に意識してもらえているのです。夢のようだ」
「ち、違う…!私は別に何も…!」
動揺を隠そうして俯くと、ウィル様が私の指にキスをした。
驚いてビクッと固まる。
「……私があの場でウィル様に触らなかったらどうしていたの?」
「眠りから目覚めたあなたには、これからこの王国で様々な出会いがある。あの場で返事が貰えないとしても、私が愛しているのはミオ様だけだと示し、他の男があなたに近づかないようにしたかったのです」
「ウィル…様」
ウィル様の指が私の頬をなぞり、顎に添えて俯いていた私を上に向かせる。
「あなたには私だけを見ていて欲しい……」
真っ直ぐに私を見つめる綺麗な青い瞳から目が離せない。
「あ……」
ウィル様の瞳に熱が籠る。
ゆっくりと綺麗な顔が近づいてきて唇にキスをされそうになり、慌てて俯いた!
「私は!結婚はしない!子供も欲しくないの!そんな人はこの国の王子様の相手に相応しくないでしょ!? それに年齢が違い過ぎるわ!」
「子供? 世継ぎのことならソフィーかクロエにお任せしますよ。私はミオ様と一緒にいたいのです」
そっと私のおでこにキスをするウィル様。
「ッ!!」
「ミオ様とどんなに年齢が離れていようとも私はあなたにプロポーズをします」
「……」
「やっとあなたに伝えることができた…ミオ様…」
私を抱きしめる腕に力を込めて、切なそうに私の名前を呼んだ。
その声が今でもずっと耳に残っている……。
でも信じることが私にはできないの。
私は分かっている。
人の心はいつか変わってしまうのだから…。