14年分の想いで、極上一途な御曹司は私を囲い愛でる
九、ドキドキの同居
月曜日、西島部長の件があったので、出社は気が重かった。週末は幸せに満ちた時間を過ごしたので二日間は忘れていられたが、今日は現実に直面しなくてはならない。
でも、金曜日のことは私が被害者だ。大和さんは今日から経理課、総務課の女性社員たちからセクハラやパワハラを受けていなかったか調査を始めると言っていた。
このことが解決してから、エンゲージリングを身に着けようと、外して部屋に置いてきた。
普段私が総務課では一番早い出社が、今日は課長の姿があった。
「おはようございます」
目と目が合い挨拶をした私に、課長は席を離れてこちらへやって来る。
「秋葉さん、おはよう。西島部長の件聞いたよ。ショックだっただろう?」
「ご迷惑おかけしています」
「私も以前西島部長のセクハラを噂で聞いたことがあったんだ。まさかとおもったが、本当だったとは驚きだよ」
「そうだったんですね……」