14年分の想いで、極上一途な御曹司は私を囲い愛でる
 礼儀のない女性だと思われたくもなくて。第一印象は大事だから。

「片付けが終わったら食材の買い物に行ってきますね」

「今夜は買い物に行ったついでに食べてこよう」

 唇がおでこから鼻のてっぺん、そして私の唇に移動していく。

「もう紬希が食べたくなる」

「大和さん……」

 誘惑に負けそうになるが、首を左右に振って離れ大和さんをくるっとドアの方へ向ける。

「なるべく早く終わらせますから」

 彼は苦笑いを浮かべて、部屋を出て行った。


 外食してスーパーマーケットで買い物を済ませて帰宅し、一時間くらい前からずっと大和さんに翻弄されている。

 ベッドの上で絡み合う肢体。
 大和さんの髪が開かされた太腿の内側に触れている。
 すでに高みに持っていかれ、敏感になっている肌。

「ん、ふ……あ、ああっ……」

 疼いて仕方なく、息が乱れる。

「かわいい。もっと俺を欲しがれよ」

 羞恥心に襲われながら、サラサラの彼の髪に指を通す。

「も、……だめ……」

 早くいかせてほしいと懇願するように漏らす唇が荒々しく塞がれた。
 大和さんに抱かれて、込み上げてくるような愛おしさを知った。

「いいか? 一緒に……クッ……」

 強く抱きしめられて、波のように襲ってくる快楽に身をゆだねた。
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