【SS集】きゅん、集めました
パターンA2(階段で不良男子に迫られる)
階段に座ったまま、手をうしろにつく。
迫る彼に頬を赤くして、身を引こうとしても、段差が腰に当たって自由に動けない。
「なぁ、好きだって何回も言ったよな?それでも俺のところに来るのは、なにされてもいいっていう意味にしかとれねぇぞ?」
「ひゃっ…わ、わたしはそんなつもりはっ、全然なくて…っ!」
ただ最近、あなたを見かけないから、ここに来たら会えるかなって思っただけなのに…っ。
黒い髪が垂れて、目の横にかかる。
瞳を細めてわたしを見つめる姿は、国宝級の美しさ。
今でも信じられない。
みんなにモテモテの彼が、わたしを好いてくれているなんて。
「キスくらい、してもいいか?」
「だっ、ダメだよっ…!」
現実逃避してる場合じゃなかった…!
この状況…ど、どうにかしないと…っ。