視界に、火花が散る。
……迅の切り替えが遅いのもいつものことだ。
そして迅が先生に文句を言うのもいつものこと。
窓の外を見ながら、俺は先生の話を聞き流していた。
◇
「夏月! 唯! やっと昼だ! 見に行くぞッ!」
「え~はやくなーい? まだご飯食べてないんだけどー」
唯が不満そうな声を出す。
といっても、俺も不満だ。
不満だし、呆れる。
四限目の授業が終わると、迅は勢いよく立ち、足早に俺と唯に近づいてきて、一言目があれ。
「昼休みたくさんあるじゃん! ご飯食べてからでよくない?」
「俺はめっちゃ楽しみだったんだ!」
「だからなに?」
「だからッはやく行こーぜ!」
「え~」
「わかった! 明日もアイス奢ってやるから!」
「なにが”わかった”なの……まあいーや。しょうがないから、明日も奢ってくれるなら今からでもいーよ」
唯って意外と単純だよな。
そんなことを思っていたら、唯が俺の方を見る。
「夏月くんはどうする~?」
「奢ってくれるなら俺も行く」
「じゃあ行こうぜ!」
そして迅が先生に文句を言うのもいつものこと。
窓の外を見ながら、俺は先生の話を聞き流していた。
◇
「夏月! 唯! やっと昼だ! 見に行くぞッ!」
「え~はやくなーい? まだご飯食べてないんだけどー」
唯が不満そうな声を出す。
といっても、俺も不満だ。
不満だし、呆れる。
四限目の授業が終わると、迅は勢いよく立ち、足早に俺と唯に近づいてきて、一言目があれ。
「昼休みたくさんあるじゃん! ご飯食べてからでよくない?」
「俺はめっちゃ楽しみだったんだ!」
「だからなに?」
「だからッはやく行こーぜ!」
「え~」
「わかった! 明日もアイス奢ってやるから!」
「なにが”わかった”なの……まあいーや。しょうがないから、明日も奢ってくれるなら今からでもいーよ」
唯って意外と単純だよな。
そんなことを思っていたら、唯が俺の方を見る。
「夏月くんはどうする~?」
「奢ってくれるなら俺も行く」
「じゃあ行こうぜ!」