私に毒しか吐かない婚約者が素直になる魔法薬を飲んだんですけど、何も変わりませんよね?そうですよね!?
「ち、ちく⋯⋯、うぅ⋯っ、触ってるんだからわかるでしょ!?」
「あははっ」
羞恥に悶え叫ぶ私を、大口開けてテオドールが笑う。
「ちょっと!?」
「あー、ははっ、ごめん、可愛くてつい」
「んんっ」
可愛いと言いながらそっと唇を食むように口付けられ、気が抜ける。
“いつもの彼に可愛いなんて言われたのははじめてね”
なんて考えながら、テオドールの首に両腕を回すと、くちゅりと彼の舌が私の口内に入れられて。
相変わらず胸を揉まれながら、互いの舌を激しく絡める。
貪るように口付けを交わし、私は彼の首に回した腕を少し動かしてそっと彼の赤茶の髪を撫でた。
突然私に撫でられたからか、少し戸惑った彼をじっと眺める。
“今、彼はどんな顔をしてるんだろう”
目元をリボンで隠しただけなのに彼の表情がわからない。
驚いて目を見開いてる?
それとも気恥ずかしそうに目を逸らしているのかしら。
――もっとちゃんと、見たいと思った。
彼と向き合い目を合わせて⋯
きっとその行為は、相変わらず毒を吐かれたとしてもそれすら甘く感じるはずだから。
「⋯テオドールが元に戻ったら、また私を抱いてくれる?」
「あははっ」
羞恥に悶え叫ぶ私を、大口開けてテオドールが笑う。
「ちょっと!?」
「あー、ははっ、ごめん、可愛くてつい」
「んんっ」
可愛いと言いながらそっと唇を食むように口付けられ、気が抜ける。
“いつもの彼に可愛いなんて言われたのははじめてね”
なんて考えながら、テオドールの首に両腕を回すと、くちゅりと彼の舌が私の口内に入れられて。
相変わらず胸を揉まれながら、互いの舌を激しく絡める。
貪るように口付けを交わし、私は彼の首に回した腕を少し動かしてそっと彼の赤茶の髪を撫でた。
突然私に撫でられたからか、少し戸惑った彼をじっと眺める。
“今、彼はどんな顔をしてるんだろう”
目元をリボンで隠しただけなのに彼の表情がわからない。
驚いて目を見開いてる?
それとも気恥ずかしそうに目を逸らしているのかしら。
――もっとちゃんと、見たいと思った。
彼と向き合い目を合わせて⋯
きっとその行為は、相変わらず毒を吐かれたとしてもそれすら甘く感じるはずだから。
「⋯テオドールが元に戻ったら、また私を抱いてくれる?」