私に毒しか吐かない婚約者が素直になる魔法薬を飲んだんですけど、何も変わりませんよね?そうですよね!?
「それはこっちの台詞だ、ばか。やっと触れられたと思ったのに俺は見れてないんだぞ」

なんて言いながら、彼がそっと体をずらして私の胸元に顔を近付け⋯

「――ひゃ」

ぢゅ、と強く吸われ痕をつけられる。
チクリとしたその痛みが余りにも甘い。

「や、あ⋯っ、吸っちゃ⋯っ」

そのまま舌を滑らしすっかりツンと立った私の乳首を強く吸った。

そのまま舌先で扱くように乳首を弾かれ、反対の胸は相変わらずくりくりと指先で弄ばれる。
止まない胸への愛撫に自然と息があがり、熱に浮かされるように少しぼんやりとした視界に目隠しをした彼が映って。


“ちゃんと脱げるかしら”

冷静に考えれば、自身の服は構造もわかっているし視界を奪われていたとしても着脱は問題ないだろう。
しかし痺れた頭ではそんな冷静な判断なんて出来なくてー⋯


「なっ!?」

驚きの声を漏らすテオドールを無視し、そっと手を伸ばした私は彼の胸元のボタンを1つずつ外していった。

そしてそんな私に促されるように彼もバサリと服を脱いで。


「思ったより筋肉があるのね」
「クリスタだけ見るのはズルいだろ」
「じゃあ見る?」
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