私に毒しか吐かない婚約者が素直になる魔法薬を飲んだんですけど、何も変わりませんよね?そうですよね!?
「ん、クリスタに名前を呼ばれるのは気分がいいな。それが甘く掠れた声なら尚更だ」
「ば、ばかぁ⋯っ」

くちゅくちゅと浅いところをしつこく舐められ、舌先に力を入れて内側を刺激される。
私のナカで蠢く彼の生暖かいその舌が、何度も何度も私に快感を植え付けて。


「指、挿れるぞ」
「ゆ⋯び?ひゃぁあ!」

つぷ、と彼の少し骨張った指が私のナカに挿れられた。

「ぁ⋯あ、んぅっ」

舌とは比べ物にならないその異物感に思わず体が強張った。
そんな私の気配を察したのか、テオドールがすぐ指を抜き私をぎゅっと抱きしめる。

彼の体に包まれ落ち着いた私の体から力が抜けると、少し控えめな動きでまた彼の片手が私の下半身に触れた。


ゆっくりと愛液を絡めた指が挿れられ、その刺激に息を呑む。


「⋯俺は今お前の表情が見えないから⋯、だから、痛かったり嫌だったら言ってくれ」
「ん、驚いた、だけ⋯っ、テオドールにされるのは嫌じゃ、ないわ」


嫌じゃない。
その言葉を聞いた彼は安堵したのか小さく息を吐き、そして指を先程より奥に挿入した。

「ひゃあ!?」
「奥まで解さないとだからな」
< 38 / 45 >

この作品をシェア

pagetop