私に毒しか吐かない婚約者が素直になる魔法薬を飲んだんですけど、何も変わりませんよね?そうですよね!?
2.拗らせないで、壊れないで
ぶっちゃけそう思うのも仕方ない。
何故なら言ってる内容は甘いのに⋯
“すっごく不服そう!!?”
彼は自分の発した言葉が信じられないのか、唖然とした後すぐに見たことないほど眉をひそめ、地を這うような低さの声色で
「そうやって戸惑う表情も可憐で、俺は君を抱き締めたくて仕方ないよ。一度触れてしまったら離してあげられないだろうから必死に我慢してるんだ」
なんて重ねてくる。
「は、はぁ⋯」
「吐息を溢すその唇から視線が離せない、しかしこんな下心気付かれたくないからいつも目を逸らし誤魔化してしまうんだ」
「そ、そうなんですか⋯?」
「まだこの滾る想いを伝えれてもいないのに、君を奪う訳にはいかない。しかし何故俺と君は同一個体じゃないんだろう?そうすれば神すらも俺達の間を裂くことは出来なかったはずなのに」
「え⋯、でもいつも毒ばかり吐いてましたよね」
「それは君が可愛すぎるから!!」
「えぇえ⋯?」
“えーっと、何なの、これ⋯”
眉間の皺がどんどん深くなり、声色もどんどん低く冷たくなっていくのに言ってる内容だけはどんどん甘くなるこの不可思議。
何故なら言ってる内容は甘いのに⋯
“すっごく不服そう!!?”
彼は自分の発した言葉が信じられないのか、唖然とした後すぐに見たことないほど眉をひそめ、地を這うような低さの声色で
「そうやって戸惑う表情も可憐で、俺は君を抱き締めたくて仕方ないよ。一度触れてしまったら離してあげられないだろうから必死に我慢してるんだ」
なんて重ねてくる。
「は、はぁ⋯」
「吐息を溢すその唇から視線が離せない、しかしこんな下心気付かれたくないからいつも目を逸らし誤魔化してしまうんだ」
「そ、そうなんですか⋯?」
「まだこの滾る想いを伝えれてもいないのに、君を奪う訳にはいかない。しかし何故俺と君は同一個体じゃないんだろう?そうすれば神すらも俺達の間を裂くことは出来なかったはずなのに」
「え⋯、でもいつも毒ばかり吐いてましたよね」
「それは君が可愛すぎるから!!」
「えぇえ⋯?」
“えーっと、何なの、これ⋯”
眉間の皺がどんどん深くなり、声色もどんどん低く冷たくなっていくのに言ってる内容だけはどんどん甘くなるこの不可思議。