王家の影はポンコツ令嬢!はじめての任務で×××
じんじんとした疼きだけがナカに残ったことが苦しくて、もどかしくてー⋯


“でも、もっと⋯なんて言ったらもしかしたらディーデリック様の妻になる資格がないと思われるかしら”

何故ならこれは、私がこの魔道具からの快感に耐える為の特訓で――


「クリスティナ?」
「うぅ、それはダメ⋯っ、でも⋯っ」
「ふふ、イきたいんだよね?正直に言ったらご褒美に俺のー⋯」

甘い誘惑のように囁かれる言葉に胸が震える。
でも言えない。

「だって私、ディーデリック様の妻になりたいの⋯」
「ん、んんっ!?嬉しいけどそもそも俺も逃がす気はないっていうか、え⋯?突然の告白⋯?本当に⋯?」
「?」


私の言葉に動揺したらしいディーデリック様がカアッと顔を赤らめる。
その様が不思議で私は思わず首を傾げてしまった。


「当たり前⋯ですわよね?」

確かに最初は責任を取るという名目で結婚することを決めたけれど。


「まず私を否定しませんし⋯なにより、私の心を読むのも上手くて」
「それは口に出てるから⋯」
「それに、側にいればわかりますもの」


父が宰相だからといって、息子であるだけで宰相になれるものではない。
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