王家の影はポンコツ令嬢!はじめての任務で×××
それは『王家の影』という役目を代々担っていたダフネ家の私だからこそ、『血筋だけではダメだ』という事に気付いていた。
“⋯本当は、私がダメだから今まで任務を与えられなかったってちゃんと気付いてるもの”
そうでなければ、はじめての任務が与えられた私の年よりもずっと幼い頃から『影』の任務をこなしていた兄に理由がつかない。
そんな私に『任務』を与えてくれ、ダフネ家の一員としての存在意義をくれたのは彼で。
私をまるごと全部受け入れてくれたのも彼。
何より私を受け入れる為に、現宰相の息子というプレッシャーに負けずに次期宰相の地位を手に入れたのは彼の努力の結果だから。
「⋯誰よりも頑張っている貴方のご褒美にちゃんとなれるよう、私も頑張りますわ⋯!」
「⋯あ、待って今ちょっと嫌な予感が⋯」
「この快感に耐えてみせるのですッ!負けません!負けませんわぁぁ!」
「いや、そうじゃなくて今から俺とすれば⋯」
「耐えますわぁぁ!」
「⋯耐えちゃうのかぁ⋯。それ、俺も耐えなきゃかぁ⋯」
何故かガクリと項垂れたディーデリック様に気付き、そっと彼の頭を撫でる。
“⋯本当は、私がダメだから今まで任務を与えられなかったってちゃんと気付いてるもの”
そうでなければ、はじめての任務が与えられた私の年よりもずっと幼い頃から『影』の任務をこなしていた兄に理由がつかない。
そんな私に『任務』を与えてくれ、ダフネ家の一員としての存在意義をくれたのは彼で。
私をまるごと全部受け入れてくれたのも彼。
何より私を受け入れる為に、現宰相の息子というプレッシャーに負けずに次期宰相の地位を手に入れたのは彼の努力の結果だから。
「⋯誰よりも頑張っている貴方のご褒美にちゃんとなれるよう、私も頑張りますわ⋯!」
「⋯あ、待って今ちょっと嫌な予感が⋯」
「この快感に耐えてみせるのですッ!負けません!負けませんわぁぁ!」
「いや、そうじゃなくて今から俺とすれば⋯」
「耐えますわぁぁ!」
「⋯耐えちゃうのかぁ⋯。それ、俺も耐えなきゃかぁ⋯」
何故かガクリと項垂れたディーデリック様に気付き、そっと彼の頭を撫でる。