王家の影はポンコツ令嬢!はじめての任務で×××
色とりどりに輝くようなその会場は、さすが王家主催だと思うような真っ赤な薔薇が至るところに飾られていてー⋯
“この薔薇って⋯”
「私がディーデリック様の寝室に潜入したときに飾られていた⋯!」
「んっ、んんっ、そうだね、その花だけど潜入は黙っておこうね」
「あら?」
「君も役目がバレたら困るでしょ?」
「まぁまぁまぁ!その通りですわっ!私静かに出来ましてよぉっ!!」
彼の言葉に深く頷いた私が、エスコートの為に差し出された腕にそっと手を添える。
その添えた手に重ねるように、ディーデリック様も手を重ねー⋯
「――ッ!?」
小さく振動していたその魔道具の動きが、突然ゆっくりと抽挿し驚いた。
“ど、どうして⋯っ!?”
慌てて彼を見上げるが、しれっとした表情の彼の両手はもちろん私の目の前にあって。
“ディーデリック様が動かしてる訳じゃ、ない⋯の!?”
だが周りには私達しかおらず、それなのにゆっくりと出入りするその魔道具に動揺する。
そんな私の動揺に気付いたらしい彼が意味深に口角を上げた。
「⋯気に入った?」
ぼそりと告げられた言葉にピクッと反応する。
“この薔薇って⋯”
「私がディーデリック様の寝室に潜入したときに飾られていた⋯!」
「んっ、んんっ、そうだね、その花だけど潜入は黙っておこうね」
「あら?」
「君も役目がバレたら困るでしょ?」
「まぁまぁまぁ!その通りですわっ!私静かに出来ましてよぉっ!!」
彼の言葉に深く頷いた私が、エスコートの為に差し出された腕にそっと手を添える。
その添えた手に重ねるように、ディーデリック様も手を重ねー⋯
「――ッ!?」
小さく振動していたその魔道具の動きが、突然ゆっくりと抽挿し驚いた。
“ど、どうして⋯っ!?”
慌てて彼を見上げるが、しれっとした表情の彼の両手はもちろん私の目の前にあって。
“ディーデリック様が動かしてる訳じゃ、ない⋯の!?”
だが周りには私達しかおらず、それなのにゆっくりと出入りするその魔道具に動揺する。
そんな私の動揺に気付いたらしい彼が意味深に口角を上げた。
「⋯気に入った?」
ぼそりと告げられた言葉にピクッと反応する。