王家の影はポンコツ令嬢!はじめての任務で×××
それはつまり、細かい振動をするだけだったあの棒が、ゆっくりと伸縮し私のナカを擦り上げるということを意味していてー⋯


「まさか、進化したというんですの⋯っ!?」
「進化じゃなくて新機能かな。耐えられなくなったらいつでもおねだりしてね?」
「⋯耐えて、みせ、ます⋯っ!」

激しい抽挿ではないが、ゆっくりと動くからこそ自分のナカでの動きが明確にわかる。
まさか夜会の場で、だとは想像してもいなかったが⋯
それでも、特訓の成果を出さなくてはいけないのだから!


「⋯私、負けませんわぁっ」
「意地張っちゃったかぁ~」

カラカラと笑った彼に導かれるように歩きだした私は、それでも堪える表情を取り繕うべく笑顔を張り付け彼に寄り添った。


まず最初に向かうのはこの国のトップである陛下と皇后様のところである。
彼の側に寄り添いそっと頭を下げると、流石に空気を読んだらしく魔道具は動きを止めた。

次は王太子である殿下に挨拶すべく、彼と会場内を進むと一際人が集まっている場所がありー⋯


“!”


その中心には、この国の王太子である殿下と兄の姿があった。

「お、お兄様!?」
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