あの頃言えなかったありがとうを、今なら君に
ぐぷ、と先端を埋め込まれたかと思ったら、そのままヌプヌプとナカを抉るようにゆっくりと貫かれた。

「あ、ぅ⋯んっ、あぁっ」
「くそ、締め付けんな、もってかれそ⋯」
「や、ばか、ばかぁ⋯っ」


コツ、と奥まで挿入された圧迫感が少し苦しく、どうやら私は無意識のうちに息を詰めてしまっていたようで。

「大丈夫だから、ほら、口開け。ゆっくり息、吐けるな?」
「ぁ⋯ぅうん、んん⋯」

絶対同意じゃない、絶対絶対に同意じゃなかったはずなのに、まるで全身で愛を囁くように優しく頭を撫でられ気遣われる。

指示されるがままゆっくり息を吐くと、普段ならば『馬鹿にしてるわよね!?』なんて文句を言いたくなるほど甘ったるい声色で「偉い偉い」と頬に唇を寄せられた。

やっていることは全然可愛くなんかないのに、子供のままごとのような幼い頬への口付けがなんだか可笑しくなってしまって。


「⋯も、動いて⋯」

盛岡の顔色を窺うようにそっと見上げながら、彼の背中に両腕を回すと苦しいくらい強く抱きしめられ――

――ぱちゅん!と強く奥まで突かれた。

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