先生の隣、ずっといたくて。
陽向side

彼女の体が動いたのを見逃さなかった。

本人から聞いたわけじゃないから俺の推測だけど、、、多分色々考え込んじゃってるんだよね。

ずっと布団にこもって、言葉も発せず、食事も取らなくて。

苦しみにもがいている。

今まで何人もそういう人を見てきた。

だから、、、そんな彼女を救いたいから。

賭けに出た。

「とりあいずお話しよ?」

「、、、」

返事はない。

ここは、、、申し訳ないけど、、、。

ーバサッ

布団を捲らせてもらった。

そこにいたのは縮こまって震えている莉瀬ちゃんの姿。

やっぱやり過ぎたか、、、。

「大丈夫、俺は何もしないから。ね?」
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