先生の隣、ずっといたくて。
医局からは大体歩いて2分ぐらいのところに莉瀬ちゃんの病室がある。

しばらく歩いていると付いた。

だが、、、。

「大丈夫だから、吸って、吐いて、、。ゆっくりだよ、ね?」

「、、、ヤ、、、ハアハア、、、」

陽向の声と、莉瀬ちゃんのパニックになっている声、、、。

俺がここに来るまでに起きてパニックになっちゃったんだよな、、、。

ーコンコン

軽く扉をノックして、病室のドアを開けた。

「、、、」

なんか、、、すごい状況、、、。

「大河!安定剤あるか?」

「ああ」

「ちょっと抑えてもらっていい?」

陽向に安定剤を渡し、軽く莉瀬ちゃんを抑える。

必死に体を動かしながら息をする彼女に、心がチクリ、と痛む。
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