トクベツにならないで〜独占欲の強い少女は人気アイドルになびかない〜
変わり映えのない日常
高校2年の冬
今日もいつもと変わらない日が始まる。
聞き慣れた目覚ましの音を聞きながら重たい体を起こし、身支度をして学校に向かい。
学校に着いたら面白くもない授業を受けて
周りから好奇の視線を受けて。
放課後は家の近くの公園で時間をつぶして
日が沈んだら家に帰って寝る。
……これが毎日のルーティーン。
毎日同じ事を機械のように淡々と繰り返すだけ。
ーーーほんとうにつまらない
近い未来にそんな日々が覆されることなどもちろん知らず、私は今日もそんなことを考えていた。