愛を私にください 〜愛されたい姫〜

偽りの友情

今日も学校に行くと靴箱には大量の悪口の書かれた手紙…じゃなくて大量のラブレター♡が入っていた。
よくもまあ飽きずにこれを続けられるな…。

教室に行くとまた向けられる視線。
ヒソヒソと陰口
でも今日はいつもと違った。
数人の女の子が私の方に寄ってきて、
女1「茜さんって音夢君たちと仲いいってホント⁉」
女2「紹介して―!てか今日放課後一緒に遊ぼうよ!」
女3「前から話したいと思ってたんだよね〜!」
…。
利用される。
こいつらはただたんに直樹や雄心、音夢や亜嵐に近づきたいだけの奴ら
まぁ、適当に泳がしておくのもありか。
「いいよ、今日一緒に遊ぼっか。」
作り笑顔を顔に浮かべてそういった。

あー、ダル…。
女1「神坂(みさか)さんも来る?」
女子のうちの一人が教室の真ん中の方の席に座って本を読んでいる女の子に声をかけた。

わ、きれい…。
なんだろう、美人とはまた違う。
綺麗だ。
長い漆黒の髪の毛に黒色の瞳。
真っ白な肌。
まるで日本人形
「いい。」
鈴を転がすようなきれいな声でそう短く言った。
きれいな人は声まできれいなんだなぁ…。
「そこ、邪魔。スミレに何してんの?」
音夢が珍しく不機嫌そうに低い声で女子たちに聞いていた。
女2「今日茜さんとあそぶのっ!音夢くんも来てね?」
早速音夢に色目を使う女子達。

あぁ、気が重い…。
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