【短編】聖なる夜に。
私は、ケーキ屋のバイトを始めて、気が付けば二年程経っていた。
当初、バイトを始めようと思ったのも、丁度こんな季節で、凄く寒い中一人でトボトボ歩いていると、小さなケーキ屋を見つけて定員さんのサンタ姿を見て、思わずバイト希望をしてしまった事を今でも忘れはしない。
「ケーキはいかがですか〜?」
「美味しい、merry×merryのケーキはいかがですか〜?」
道行く人に私は必死で声を掛け、売れたり、売れなかったりと、まちまちだった。
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