転校から始まる逆ハーレム(本人に自覚なし)
翌朝、叶と学校に登校する途中に篠宮くんと会った。ちょっと刺々しいところがある叶だけど篠宮くんのほんわかオーラで絆されたみたいで楽しそうに話している。2人とも可愛い系な顔立ちをしてるから癒されるなぁ…なんて思いながら見ていると周囲の視線が昨日より痛い。
「隣町の文具屋は結構種類が多いからおすすめだよ」
「姉ちゃん好みのあるかも。今度行こう?」
篠宮くんも顔が整っているからファンがいるのかも…!
「…姉ちゃん?」
「え?な、なに?どしたの?」
「今度隣町まで買い物に行かない?」
「え、あ、いいよ。ちょっと用事思い出したから行くね!」
「あ、ちょっと!」
用事といって走って学校に向かった。教室に着くとあまり視線を感じなくなってホッと胸を撫で下ろした。
「今日は早いじゃん」
「えへへ…ちょっとね…」
軽く誤魔化して席に着くと高梨くんが教室に入ってきた。女の子が可愛らしい包みを彼に押し付けているのが見える。
「モテるね〜高梨。人当たりがいいからどんどん女子がアタックするみたいで、いっつも違う女子がなんか渡そうとしてるんだよね。受け取ってるの見たことないけど」
そう咲ちゃんに教えてもらったけれど、女の子の対応をしてる高梨くんは1日目に見た違和感のある笑みで怖かった。あの綺麗で不気味な笑みはなんのために浮かべているんだろう…
気になった私は昼休み、篠宮くんが購買に、咲ちゃんが自販機に行っているタイミングでこっそり聞いて見ることにした。
「なんでいつも笑顔を作ってるの?」
急な質問に驚いたみたいで、私たちと話すときはしなくなった不自然な笑みを浮かべた。
「あ、言いたくないんだったらいいんだよ?ちょっと気になって…」
そう濁すとかれはふわっと普通の笑みを浮かべて
「大丈夫だよ。ただ、笑みを浮かべてると楽だからかな。人を怒らせることもないしね。」
確かに微笑んでた方が周りを不快にさせないよね…
「そういうふうに考えられるのはすごいね!私だったらずっと笑っとくことは辛いし…尊敬するよ」
そう伝えると高梨くんは口元に手を当てて目を逸らした。気を悪くさせちゃった…?
「そ、その私たちの前ではもっと感情出していいからね!表情ひとつで起こったりしないから!」
「ありがとう」
数秒後、目を合わせた時には、花が咲くような柔らかな表情で笑っていた。なんとなくいたずらっ子のように感じるその笑顔は綺麗すぎてちょっと気恥ずかしかった。
「隣町の文具屋は結構種類が多いからおすすめだよ」
「姉ちゃん好みのあるかも。今度行こう?」
篠宮くんも顔が整っているからファンがいるのかも…!
「…姉ちゃん?」
「え?な、なに?どしたの?」
「今度隣町まで買い物に行かない?」
「え、あ、いいよ。ちょっと用事思い出したから行くね!」
「あ、ちょっと!」
用事といって走って学校に向かった。教室に着くとあまり視線を感じなくなってホッと胸を撫で下ろした。
「今日は早いじゃん」
「えへへ…ちょっとね…」
軽く誤魔化して席に着くと高梨くんが教室に入ってきた。女の子が可愛らしい包みを彼に押し付けているのが見える。
「モテるね〜高梨。人当たりがいいからどんどん女子がアタックするみたいで、いっつも違う女子がなんか渡そうとしてるんだよね。受け取ってるの見たことないけど」
そう咲ちゃんに教えてもらったけれど、女の子の対応をしてる高梨くんは1日目に見た違和感のある笑みで怖かった。あの綺麗で不気味な笑みはなんのために浮かべているんだろう…
気になった私は昼休み、篠宮くんが購買に、咲ちゃんが自販機に行っているタイミングでこっそり聞いて見ることにした。
「なんでいつも笑顔を作ってるの?」
急な質問に驚いたみたいで、私たちと話すときはしなくなった不自然な笑みを浮かべた。
「あ、言いたくないんだったらいいんだよ?ちょっと気になって…」
そう濁すとかれはふわっと普通の笑みを浮かべて
「大丈夫だよ。ただ、笑みを浮かべてると楽だからかな。人を怒らせることもないしね。」
確かに微笑んでた方が周りを不快にさせないよね…
「そういうふうに考えられるのはすごいね!私だったらずっと笑っとくことは辛いし…尊敬するよ」
そう伝えると高梨くんは口元に手を当てて目を逸らした。気を悪くさせちゃった…?
「そ、その私たちの前ではもっと感情出していいからね!表情ひとつで起こったりしないから!」
「ありがとう」
数秒後、目を合わせた時には、花が咲くような柔らかな表情で笑っていた。なんとなくいたずらっ子のように感じるその笑顔は綺麗すぎてちょっと気恥ずかしかった。