神の手を持つ根暗令嬢は、今日も旦那様を寝落ちさせたい【プロット】

主要な登場人物

■シエラ（18）主人公
幼い頃に母を亡くして以降、後妻である義母と義姉を中心に虐げられてきた。
母親譲りの美しさを持つが、それを妬んだ義母たちから「醜い」と言われ続けたことで
長く前髪を伸ばし顔を隠すようになった。気弱で常に俯いていて、社交界では壁の花。
そんな姿から“根暗令嬢“とあだ名がつき、周囲から馬鹿にされていた。
テオドアと結婚後、己が“リピーター続出の凄腕ヘッドスパマッサージ師“だったという前世を思い出す。
以降は活発的で言いたいことははっきりと言う、根暗令嬢の時とは真逆の性格となる。
どんな人でも寝落ちさせられるという自負を持ち、寝不足の人を見ると放っておけない。
そのため極度の不眠症であるテオドアを寝落ちさせることに手を尽くす。
後にシエラのヘッドスパは、魔力回路の詰まりを解消する力があることが判明。
テオドアのように苦しむ人を減らしたいと、同じ効果が付与される魔道具（ヘッドマッサージャー）の開発に勤しむことになる。
人からの好意にはやや鈍感で、恋愛は不慣れ。
押されることになれていないため、テオドアからの好意に気づいた後はたじたじになる。


■テオドア（24）ヒーロー
国内最強と謳われる魔術師。公爵。
しかし多すぎる魔力の代償で、幼少期から慢性的な不眠症とそれに伴う体の不調に悩まされてきた(この世界では、魔力が多い＝強い魔法使いである程、不眠・暴食・頭痛・精神不安定等の悪症状が起こる)
その影響で“骸骨公爵”と呼ばれる外見となり、周囲からからは敬遠される存在。
口下手で誤解されやすいが、実は心優しい性格。
自分と同じように何かしらの理由で敬遠される者たちを積極的に使用人として雇っていて、屋敷の皆から慕われている。
シエラについては、己のような男に嫁ぐ羽目になったことを不憫に思い、せめて最低限の関わりで済むようにとあえて突き放す態度をとっていた。
シエラのマッサージによって眠れるようになり、骸骨のような見た目が改善。
誰もが振り向くようなイケメンに生まれ変わる。
シエラに好意を持つようになるが、「シエラを愛することはない」と宣言していたことが仇となり中々気づいてもらえない。
シエラに対しては愛重め・独占欲強めで、害しようとする者には容赦しない。
魔力過多による不眠症は子どもに受け継がれやすく、前公爵（父）は苦しみの末に自害している。
そのためもう苦しむ子どもを生み出したくないと、自分は子どもを作らないことを決めていた。
しかしシエラが魔道具を開発し、日常的な症状の緩和が可能となったことで、子どもについても前向きになっていく。


■エリザ（18）主人公の義姉・悪役
シエラの腹違いの姉。
自他共に認める美人であり、容姿を重視する価値観の持ち主。
自分より美しい女は許せず、母親と結託してシエラを根暗令嬢に仕立て上げた。
シエラを長年虐げてきた。
骸骨公爵のテオドアと結婚したシエラを嘲笑っていたが、テオドアがイケメンに変わったことを知ると、シエラから妻の座を奪おうと策略する。


■セドリック（25）近隣国の第三王子・悪役（ラスボス）
シエラたちの国とは睨み合いが続いている近隣国の第3王子で、魔術師としての力も強い。
表の顔は美形で物腰の柔らかい理想の王子様だと評判。
シエラへの諸々の策略がバレて修道院送りになっていたエリザを見初め、自分の妻にする。
実は、それら全てがシエラを手に入れるための計画。
セドリックは前世でシエラを殺害した男。元々はシエラのヘッドスパを受けていた客で、一方的な好意を持ちストーカー化。
シエラが他の男（客）に触れることが許せず、自分だけのものにするために刺殺して、その後自分も後を追った。
思いこみが激しく、独善的な性格。
死んでもシエラが手に入らなかったばかりか、今世では他の男の妻になっていることに絶望。
今度こそ自分だけのものにしようと、裏で呪詛師と手を組んで策略する。