別れさせ屋に依頼をした私の結末
「そう思ってたのは私だけ?」
ついていたというウソについて、詳しく聞いていないけれど。
裏切っていたと言われても、私の美奈への気持ちは何も変わっていない。
恋の話なんてしてこなかったが、私たちはずっと一緒だったじゃない。
「なんでこうなったんだろ……」
仲直りできなかったことが悔しい。
同じように、また一緒にいたいと思ってもらえないことが悲しい。
本人に言えず、こんなところで言いたい言葉を口にするのが、情けない。
色んな感情が溢れ出て、また涙が込み上げてくる。
泣かないようこらえていたら、
「“だけ”でいいじゃん」
黙って聞いていた彼が、ぽつりとそう言った。
「前にも言ったけどさ、自分が親友と思ってるからって、相手にもそう思わせる必要なんてないし。相手がそう思ってないから、自分も思わないようにしなくちゃいけないってこともない」
前にもと言われて思い出す、あの日の放課後。
“水城は、相手が“親友”と思わなきゃ“親友”をやれないわけ?”
あのとき、そう言われて納得したはずだったけれど、私はまた美奈に同じ気持ちを求めていた。
ついていたというウソについて、詳しく聞いていないけれど。
裏切っていたと言われても、私の美奈への気持ちは何も変わっていない。
恋の話なんてしてこなかったが、私たちはずっと一緒だったじゃない。
「なんでこうなったんだろ……」
仲直りできなかったことが悔しい。
同じように、また一緒にいたいと思ってもらえないことが悲しい。
本人に言えず、こんなところで言いたい言葉を口にするのが、情けない。
色んな感情が溢れ出て、また涙が込み上げてくる。
泣かないようこらえていたら、
「“だけ”でいいじゃん」
黙って聞いていた彼が、ぽつりとそう言った。
「前にも言ったけどさ、自分が親友と思ってるからって、相手にもそう思わせる必要なんてないし。相手がそう思ってないから、自分も思わないようにしなくちゃいけないってこともない」
前にもと言われて思い出す、あの日の放課後。
“水城は、相手が“親友”と思わなきゃ“親友”をやれないわけ?”
あのとき、そう言われて納得したはずだったけれど、私はまた美奈に同じ気持ちを求めていた。