別れさせ屋に依頼をした私の結末
学校に着いてからも急ぎ足のまま、図書室へと向かう。
午後4時を過ぎた校舎はがらんとしていて、自分の足音が廊下の一番奥まで響いている。
図書室は今日もひと気がない。
貸し出しカウンターにも委員たちの姿がなく、殺風景に感じたが、いつもの窓際へ目を向けると、そこにはやっぱり彼が……。
「え……」
キングを見つけると同時に、慌てて本棚の陰に隠れた私。
数秒後、そうっと顔を出し、もう一度窓際を見てみる。
「……誰だろ」
ここからじゃ後ろ姿だけで、顔までは見ることができないけれど、キングはひとりの女生徒と話をしているみたいだ。
キングの姿で話すということは、別れさせ屋と関わっている人物ということになる。
離れていても感じる、深刻そうな雰囲気。
来てもいいと言われていたのは昼休みだけだったし、以前、連絡しないで押しかけたら注意されたので、割って入ることもできなくて。
仕方なく、しばらくの間、本棚の陰で彼がひとりになるのを待つことにした。
午後4時を過ぎた校舎はがらんとしていて、自分の足音が廊下の一番奥まで響いている。
図書室は今日もひと気がない。
貸し出しカウンターにも委員たちの姿がなく、殺風景に感じたが、いつもの窓際へ目を向けると、そこにはやっぱり彼が……。
「え……」
キングを見つけると同時に、慌てて本棚の陰に隠れた私。
数秒後、そうっと顔を出し、もう一度窓際を見てみる。
「……誰だろ」
ここからじゃ後ろ姿だけで、顔までは見ることができないけれど、キングはひとりの女生徒と話をしているみたいだ。
キングの姿で話すということは、別れさせ屋と関わっている人物ということになる。
離れていても感じる、深刻そうな雰囲気。
来てもいいと言われていたのは昼休みだけだったし、以前、連絡しないで押しかけたら注意されたので、割って入ることもできなくて。
仕方なく、しばらくの間、本棚の陰で彼がひとりになるのを待つことにした。