別れさせ屋に依頼をした私の結末
「……俺もさ、依頼したことがあるんだよ。今の彼女と付き合う前に。……彼女の元カレがちょっと厄介な人で」
「っ、え、そうなの!?」
「うん。だいぶ前の話だけどね。……だからビビった。急にキングからDMが来たときは」
「DMって……、SNSの?」
「そう。水城もそっから依頼したんでしょ?」
「あ……、うん」
自分と同じようにSNSで連絡をした人が、こんなにも身近にいたなんて。
まず、そのことに驚いてしまう。
「頼まれたんだよね。寺尾と松山の関係とか、水城や岡垣のこと、ちょっと調べてほしいって」
「調べるって……」
「ああ、松山から色々聞いた。……岡垣と水城が両思いだったかもしれないのに、松山がとっちゃった話とか。……松山もそのことで悩んでたし、寺尾に相談してたから」
「……そういうことか」
キングが誰も知らない情報を入手していることが不思議でたまらなかった。
でも、言われてみれば、美奈は私の気持ちを知っていたんだから、誰も知らないわけではなかったんだ。
「っ、え、そうなの!?」
「うん。だいぶ前の話だけどね。……だからビビった。急にキングからDMが来たときは」
「DMって……、SNSの?」
「そう。水城もそっから依頼したんでしょ?」
「あ……、うん」
自分と同じようにSNSで連絡をした人が、こんなにも身近にいたなんて。
まず、そのことに驚いてしまう。
「頼まれたんだよね。寺尾と松山の関係とか、水城や岡垣のこと、ちょっと調べてほしいって」
「調べるって……」
「ああ、松山から色々聞いた。……岡垣と水城が両思いだったかもしれないのに、松山がとっちゃった話とか。……松山もそのことで悩んでたし、寺尾に相談してたから」
「……そういうことか」
キングが誰も知らない情報を入手していることが不思議でたまらなかった。
でも、言われてみれば、美奈は私の気持ちを知っていたんだから、誰も知らないわけではなかったんだ。