別れさせ屋に依頼をした私の結末
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放課後を迎えて、久しぶりに図書室を訪れる私は、相も変わらず窓際の席にたたずむその姿に、目を奪われていた。
ひじをついて窓の向こうを眺めていた彼は、ドア際で立ち尽くす私にまだ気づけていない。
数歩足を進めればたどり着けてしまうこの距離を、とても遠いものに感じてしまう。
暖色の光を帯びたプラチナブロンドの髪。
こうやって見つめられるのも、今回で本当に最後になってしまうのかもしれない。そう思うと、目に焼き付けておきたくて、私はなかなか近づけずにいた。
だけど、図書室を利用する生徒たちが現れたことで、彼の視線は室内へと向いてしまった。
「続編とかあるの?」
「あるある。タイトルが違うんだけど……。あ、あったよ!」
「えー、知らなかった! 借りてくる!」
ふたりの女生徒が、目を合わせた私たちの間を通り過ぎていく。
貸し出しカウンターからのたわいない会話を耳にしながら、私の心臓はバクバクと高鳴る。