別れさせ屋に依頼をした私の結末
“好きじゃなきゃ一緒にはいないと思うよ、彼氏さんも”
続けてそう言われたけれど、私の脳裏にはファミレスで見た大樹の姿が浮かんでいる。
返す言葉が見つからず、黙り込んでいると、並木は頭をポリポリかいた。
“それと、もしかしたらさ……水城も、俺らのこと……勘違いしてるかも”
“勘違い?”
首を傾げると、並木はまばたきの回数を増やし、口を開いたまま言葉を探し始める。
“例えばだけど……、例えばの話ね。寺尾が松山のことを、彼氏さんから奪おうとしてるんじゃないかって……疑ってるかもじゃん”
“はぁ!?”
並木の発想に驚いたのか、寺尾は大きな声で否定しようとする。
“例えばの話だって! 何、赤くなってんだよ”
“……っ、赤くなってねぇわ”
悪者にされたのが気に食わなかったのかな。
並木が落ち着かせても、寺尾はブスッとした表情でそっぽを向く。
“1回さ、松山は彼氏さんや水城と、ちゃんと話した方がいいと思う。……あと、俺らも水城に誤解されてるかもだから、話す機会がほしいんだよね”
“……そうなのかな”
並木はそう言うけれど、マチはただ男子が苦手なだけだと思う。
素直にうなずけずにいると、並木は身を乗り出して再度言ってくる。今日4人で遊ぼう、と。
“ちょっ、なんで顔を近づけてんだよ! 松山から離れろ!”
寺尾は、熱くなる並木をうっとうしがっていたけれど。
続けてそう言われたけれど、私の脳裏にはファミレスで見た大樹の姿が浮かんでいる。
返す言葉が見つからず、黙り込んでいると、並木は頭をポリポリかいた。
“それと、もしかしたらさ……水城も、俺らのこと……勘違いしてるかも”
“勘違い?”
首を傾げると、並木はまばたきの回数を増やし、口を開いたまま言葉を探し始める。
“例えばだけど……、例えばの話ね。寺尾が松山のことを、彼氏さんから奪おうとしてるんじゃないかって……疑ってるかもじゃん”
“はぁ!?”
並木の発想に驚いたのか、寺尾は大きな声で否定しようとする。
“例えばの話だって! 何、赤くなってんだよ”
“……っ、赤くなってねぇわ”
悪者にされたのが気に食わなかったのかな。
並木が落ち着かせても、寺尾はブスッとした表情でそっぽを向く。
“1回さ、松山は彼氏さんや水城と、ちゃんと話した方がいいと思う。……あと、俺らも水城に誤解されてるかもだから、話す機会がほしいんだよね”
“……そうなのかな”
並木はそう言うけれど、マチはただ男子が苦手なだけだと思う。
素直にうなずけずにいると、並木は身を乗り出して再度言ってくる。今日4人で遊ぼう、と。
“ちょっ、なんで顔を近づけてんだよ! 松山から離れろ!”
寺尾は、熱くなる並木をうっとうしがっていたけれど。