別れさせ屋に依頼をした私の結末
……マチにこんな人がいたなんて。少し前まで一緒にいたのに、そんな話聞いたことがない。
改めて、マチとの間には壁があることを実感した。
「も、もういいからっ」
マチは、金髪の彼が私たちに話しかけるのを嫌がっているみたい。
ストップをかけている彼女を静かに見つめていると、金髪の彼からの視線を感じる。
目を合わせると、相手は意味深に、口の両端を上げて微笑んできた。
「……」
マチはこの人に私の話をしていたみたいだけれど、一体、どんな話をしていたのかな。
なんだか、今の私たちは不仲だってことも知っているかのような表情だ。
「見られちゃったと思うんだけど、この通り、俺たち今いい感じなんだわ。だから、今度4人で遊びにいこーね!」
マチから引っ張られ、校舎の外へと歩き出した金髪の彼は、彼女の頭の上に手を置いて、私たちに声をかけてくる。
……親しげなふたり。
マチは男子自体を苦手に思っていたはずなのに、あんなふうに振る舞うなんて……。
チャラくて遊んでそうに見える人だけど、この人はマチの懐にうまく入れたのだろう。
知らなかった彼女の一面に、私は少し動揺していた。
……でも。
改めて、マチとの間には壁があることを実感した。
「も、もういいからっ」
マチは、金髪の彼が私たちに話しかけるのを嫌がっているみたい。
ストップをかけている彼女を静かに見つめていると、金髪の彼からの視線を感じる。
目を合わせると、相手は意味深に、口の両端を上げて微笑んできた。
「……」
マチはこの人に私の話をしていたみたいだけれど、一体、どんな話をしていたのかな。
なんだか、今の私たちは不仲だってことも知っているかのような表情だ。
「見られちゃったと思うんだけど、この通り、俺たち今いい感じなんだわ。だから、今度4人で遊びにいこーね!」
マチから引っ張られ、校舎の外へと歩き出した金髪の彼は、彼女の頭の上に手を置いて、私たちに声をかけてくる。
……親しげなふたり。
マチは男子自体を苦手に思っていたはずなのに、あんなふうに振る舞うなんて……。
チャラくて遊んでそうに見える人だけど、この人はマチの懐にうまく入れたのだろう。
知らなかった彼女の一面に、私は少し動揺していた。
……でも。