クールな君の甘さを知れば
変化
「え!!九条先輩と付き合っ───んぐっ?!」
「穂乃果ちゃん!!!声が大きいってば!!」
SHRが始まる前の教室。
穂乃果ちゃんになるちゃんとお試しで付き合うことを報告して、返ってきたのはお決まりのリアクション。
普通そんなに大きな声出すかな?ってくらいデカボイスだったよ?
咄嗟に穂乃果ちゃんの口塞いじゃったもん。
「ご、ごめんね…思ってたより展開が早かったからつい」
「展開?」
「ううん、気にしないで。こっちの話だから」
こっちってどっち…?とも言えず、これ以上聞くと話がこじれそうだから聞かないでおくことにした。
「あと、さっきも言ったけどお試しだからね…?なるちゃんと付き合ってみて、ピンと来なかったら終了するっていうか…」
そう、ここはとっても重要なことだから二度言いましたよ。
穂乃果ちゃんもそれは覚えていてくれたみたいで、納得の表情をしている。
「そういえばそんなこと言ってたね。期間とかあるの?」
「期間…は、特に決めてないかも」
「じゃあ、一年くらいかかるかもしれないってこと?」
い、一年…!?
「それはさすがにない…!…はず…」