逆境に咲いた花は、可憐に匂いたつ
 ヒューと風が音を立てる。それに共鳴するように、
「・・いい?」
 耳元でささやかれた。

 ソフィーは答えられない。戸惑うようにうつむいた。それはアーロンの胸に顔を預ける形になった。

 向こうに、ソフィーのベッドが見えていた。
 そこまで抱いて運ばれた。

 ベッドの上でなんども深いキスが繰り返される。

 その行為が熱を持ってきた。
 彼の手が、ソフィーの服にかかった。ゆっくりと脱がされていく。

 羞恥が全身に広かった。
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