逆境に咲いた花は、可憐に匂いたつ
「いえ、ほんのちょっとね」
ちょっとと言う割には大量の薬を抱えている。
まだ搔き集めているソフィーに、
「あの、それだけお買い上げになると、お代のほうもかなりになるんですが」
「大丈夫よ、これだけ持っているから」
さっきアーロンから借りた札入れを見せた。
「これで足りなかったらアーロン様につけておいて。あの方が払って下さるから、たぶん」
ええっ、とヴェンが絶句する。
「左様ですか。では荷造りしましょう。当店の品はどんな傷にも効くと評判でございまして」
愛想笑いを浮かべて商品を揃えていった。
* * * * *
ちょっとと言う割には大量の薬を抱えている。
まだ搔き集めているソフィーに、
「あの、それだけお買い上げになると、お代のほうもかなりになるんですが」
「大丈夫よ、これだけ持っているから」
さっきアーロンから借りた札入れを見せた。
「これで足りなかったらアーロン様につけておいて。あの方が払って下さるから、たぶん」
ええっ、とヴェンが絶句する。
「左様ですか。では荷造りしましょう。当店の品はどんな傷にも効くと評判でございまして」
愛想笑いを浮かべて商品を揃えていった。
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