逆境に咲いた花は、可憐に匂いたつ
 馬は待ちきれないように一歩、二歩と進みだした。
 二人の間に距離が空いていく。

 なにも言えず立ち尽くしているソフィーに、
「へんじは?」
 詰問するように聞いた。

 じっとアーロンを見た。
 そして、
「はい」
 心ならずも大声になっていた。

「ようしっ、いい答えだ!」
 満足げに言い放つ。
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