逆境に咲いた花は、可憐に匂いたつ
「そのことですが」
と息を継ぎながら、
「前のさいしょうほさに、連絡を取ってみてくれますか」
「前宰相補佐だと?」
「そうです。以前お話しした左遷されて地方に行ったあの者です」
数か月前、この王宮でそんな話をしたことがある。
故グリンドラ王に煙たがられて地方に飛ばされたというあの男だ。
「王が逝去してから連絡を取ったのです、王宮も変わるだろうから帰って来てくれないかと」
「ほう」
「もしあの者が復帰したら政務は順調に滑り出します。それだけの器量を持っているのです」
そう言って息を継ぐと、
「必ず力になってくれます。あなたの、アーロン殿の右腕になる、それは私が保証します」
* * * * *
と息を継ぎながら、
「前のさいしょうほさに、連絡を取ってみてくれますか」
「前宰相補佐だと?」
「そうです。以前お話しした左遷されて地方に行ったあの者です」
数か月前、この王宮でそんな話をしたことがある。
故グリンドラ王に煙たがられて地方に飛ばされたというあの男だ。
「王が逝去してから連絡を取ったのです、王宮も変わるだろうから帰って来てくれないかと」
「ほう」
「もしあの者が復帰したら政務は順調に滑り出します。それだけの器量を持っているのです」
そう言って息を継ぐと、
「必ず力になってくれます。あなたの、アーロン殿の右腕になる、それは私が保証します」
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