逆境に咲いた花は、可憐に匂いたつ
シュテルツはオルグをまっ直ぐに見て、
「君はここに来るまで、王都の状態を見たのだろう」
「はい」
「知っての通り、バッハスの侵攻で大きな被害を受けている。再興のために未曽有の力がいるのだ。それなのに私はこのざまだ」
かける言葉もなくオルグが見つめている。
と、そんなとき医務官が、
「シュテルツ様、廊下に宰相補佐殿が来ているのですが」
現在の宰相補佐、それは二年前までオルグの部下だった男だ。
シュテルツが問うようにオルグを見た。彼がうなずくのを見て、
「では、ここに呼んでくれないか」
「君はここに来るまで、王都の状態を見たのだろう」
「はい」
「知っての通り、バッハスの侵攻で大きな被害を受けている。再興のために未曽有の力がいるのだ。それなのに私はこのざまだ」
かける言葉もなくオルグが見つめている。
と、そんなとき医務官が、
「シュテルツ様、廊下に宰相補佐殿が来ているのですが」
現在の宰相補佐、それは二年前までオルグの部下だった男だ。
シュテルツが問うようにオルグを見た。彼がうなずくのを見て、
「では、ここに呼んでくれないか」