逆境に咲いた花は、可憐に匂いたつ
「ちょっと、ここで何をやっているのよ」
けたたましい声で飛び起きた。
「あなた、ヴェンでしょう。なぜここで寝ているのよ」
ソフィーが上から見下ろしている。
あっと言って身を起こした。
あろうことか、あれこれしゃべっているうちに眠ってしまったのだ。
「お嬢様、こいつは悪い奴じゃないんで」
デイズがあわてて口を添える。
「こいつはアーロン様の私兵なんで。アーロン様も信頼できる立派な方で」
「知ってるわよそんなこと。あなた達に使っている薬、その代金はあの方の財布から出たのよ」
「え?」
「全部アーロン様が出して下さったのよ、太っ腹ね」
あっけらかんという。
「それから、これから買う予定の薬代、あの店全部の代金も引き受けてくださるわよ、たぶんね」
* * * * *
けたたましい声で飛び起きた。
「あなた、ヴェンでしょう。なぜここで寝ているのよ」
ソフィーが上から見下ろしている。
あっと言って身を起こした。
あろうことか、あれこれしゃべっているうちに眠ってしまったのだ。
「お嬢様、こいつは悪い奴じゃないんで」
デイズがあわてて口を添える。
「こいつはアーロン様の私兵なんで。アーロン様も信頼できる立派な方で」
「知ってるわよそんなこと。あなた達に使っている薬、その代金はあの方の財布から出たのよ」
「え?」
「全部アーロン様が出して下さったのよ、太っ腹ね」
あっけらかんという。
「それから、これから買う予定の薬代、あの店全部の代金も引き受けてくださるわよ、たぶんね」
* * * * *