逆境に咲いた花は、可憐に匂いたつ
岩肌には凹凸がある。
デイズはそれを掴んで前へ進もうとしていた。
歩くたびに脚が痛む、受けた刀傷が治らないのだ。
だがいつまでも寝ていられない。傷口を庇うように歩こうとした。
と、肩を貸す者がいた。
「あ、ありがと・・」
言いかけて息が止まった。
「アーロン・ハインツ司令官殿!」
国軍の長のアーロンだった。
ヴェンも目を剥いて、
「どうされたのですか、一体」
主がこんな山中にいることが信じられない。
「どうしたもこうしたも。じっとしていられるか、こんな面白い話を聞いて」
手にはヴェンが託した伝書鳩の文があった。
デイズはそれを掴んで前へ進もうとしていた。
歩くたびに脚が痛む、受けた刀傷が治らないのだ。
だがいつまでも寝ていられない。傷口を庇うように歩こうとした。
と、肩を貸す者がいた。
「あ、ありがと・・」
言いかけて息が止まった。
「アーロン・ハインツ司令官殿!」
国軍の長のアーロンだった。
ヴェンも目を剥いて、
「どうされたのですか、一体」
主がこんな山中にいることが信じられない。
「どうしたもこうしたも。じっとしていられるか、こんな面白い話を聞いて」
手にはヴェンが託した伝書鳩の文があった。