逆境に咲いた花は、可憐に匂いたつ
「中央の人間としてこれを是正したいと思っている。まずは国王、しかしこれがなかなか手強くてな」
 と言って苦笑した。

 その様子は既に実行していることをうかがわせた。

「今日はよく話してくれた。君らはその傷が癒えるまで養生してほしい。その上でまた話し合える機会があればと思っている」
 
 それぞれにうなずいて見せた。
 そして静かに立ち上がった。
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