後夜祭伝説 ~君に全てを捧げる時~
後夜祭伝説を信じるもの!
私の学校では、文化祭の最終日に行われる後夜祭で、伝説がある。
その伝説は、後夜祭の花火を一緒に見た男女は永遠に結ばれるというものだ__。
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伝説を信じ、後夜祭で先輩を誘う!
朝日乃愛(あさひのあ) 高2
×
気になる人を求め、後夜祭で動き出す!
芹田蓮(せりたれん) 高3
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私は朝日乃愛。高校2年生!
今日は文化祭最終日!私は、今日、あるものに賭けている。
それは、この学校で噂されている、
『後夜祭伝説』というもの。
後夜祭で行われる花火を好きな人と一緒にみると、永遠に結ばれるというものらしい。
私はそれを信じ、大好きな芹田蓮先輩を誘い、花火を見ながら告白する!!
そう心に決めた。
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俺は芹田蓮。高校3年生。三年ながらバリバリの受験生ではある。
そんな俺には、好きな人がいる。名前も知らない後輩だ。この子を好きになったきっかけは、去年の春。
一年生だった君は、入学式の日、校門でド派手に転んでいたね。痛そうなのに、なぜか君は笑っていた。その笑顔に俺は吸い込まれた。
その時俺は、君を好きになったと確信した_。
そして俺は今日、後夜祭伝説を信じて、君を迎えに行く_。
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夜になり、外が賑やかになってきた今、校内では、二人が廊下を懸命に走っていた。
ガラガラ
「芹田先輩!!」
芹田先輩の教室に着いた乃愛は、クラスには誰もいないことに気づく。
「あー、遅かったかな。先輩、他の女の子と花火見るのかな、。」
乃愛は先輩の教室から出て、屋上に向かった。そして屋上のドアを開け、下からの大歓声を聞きながら花火を眺めた。その花火は、涙のせいでとても見づらかった_。
ガラガラ
「あのー、、」
その一方、蓮は名前も知らない後輩を探して、2年のクラス中を回っていた。
「やっぱり、名前わかんねぇと誘えねぇな。そうだよな。」
そう諦めかけ、屋上に向かった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ガチャ
蓮は、屋上で一人で見ることに決めた。
すると目線の先には一人の女性が座っている。
その子が振り向いた。すると、こう呟いた_。
「あなたも一人なんですね、屋上は落ちつきますよね。失恋した私にピッタリなの。」
彼女は、失恋したと話す。
だったら俺も、彼女に全てを話していいなと思った。
「俺も失恋したんだ。さっき。
本当バカなんだよな、俺。
名前も知らない後輩を探して、学校中走り回って。結局見つからなくて。
まぁそうだよな、そんなもんだ。俺の恋は。
あの時、名前くらい聞いとけば良かったな。
去年の入学式、校門でド派手に転んだ子。その子は、転んで痛そうなのに、すごい笑顔だった、俺はその笑顔が好きになった。
でもこの恋も、終了。告白できずに、一人で花火を見ることにしたんだ。伝説を信じた俺がバカだったんだな…。」
沈黙が、この時間を苦しくさせた。
でも沈黙を破ったのは、彼女の方だった。
「あ、あの、私、じゃないかな?
そ、その人。
私は去年の入学式に校門でド派手に転んだけど、。
人違いか!?ごめんなさい!!」
シュルルルルル パンッ
花火が上がった。もうフィナーレらしい。
俺は、花火で彩られた空を見上げたあと、彼女をみてみた。
ッッッ
驚いた。花火に照らされた彼女は、本当に俺の大好きな人だった_。
彼女も俺をみて驚いていた。
すると彼女は呟いた。
「私、失恋してないかもしれないです。
私の好きな人が、今目の前にいます。」
彼女が他にも言いたげな瞳をしていたが、ここは俺から。
「君だったんだな、
好きです。ずっと好きでした。
俺と付き合ってください。」
彼女は涙目になりながら、返事をした。
「はい、よろしくお願いします。」
高校生活最後の文化祭での花火、最後の花火が打ち上げられたと同時に、俺たちはキスをした。
「もう離さないからな。」
「うん、!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
彼女の名前は、朝日乃愛というらしい。
俺の人生は、乃愛のおかげで彩られた_。
そんな愛する人は、今も隣にいる。
乃愛、いつもありがとう。愛してるよ。
その伝説は、後夜祭の花火を一緒に見た男女は永遠に結ばれるというものだ__。
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伝説を信じ、後夜祭で先輩を誘う!
朝日乃愛(あさひのあ) 高2
×
気になる人を求め、後夜祭で動き出す!
芹田蓮(せりたれん) 高3
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私は朝日乃愛。高校2年生!
今日は文化祭最終日!私は、今日、あるものに賭けている。
それは、この学校で噂されている、
『後夜祭伝説』というもの。
後夜祭で行われる花火を好きな人と一緒にみると、永遠に結ばれるというものらしい。
私はそれを信じ、大好きな芹田蓮先輩を誘い、花火を見ながら告白する!!
そう心に決めた。
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俺は芹田蓮。高校3年生。三年ながらバリバリの受験生ではある。
そんな俺には、好きな人がいる。名前も知らない後輩だ。この子を好きになったきっかけは、去年の春。
一年生だった君は、入学式の日、校門でド派手に転んでいたね。痛そうなのに、なぜか君は笑っていた。その笑顔に俺は吸い込まれた。
その時俺は、君を好きになったと確信した_。
そして俺は今日、後夜祭伝説を信じて、君を迎えに行く_。
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夜になり、外が賑やかになってきた今、校内では、二人が廊下を懸命に走っていた。
ガラガラ
「芹田先輩!!」
芹田先輩の教室に着いた乃愛は、クラスには誰もいないことに気づく。
「あー、遅かったかな。先輩、他の女の子と花火見るのかな、。」
乃愛は先輩の教室から出て、屋上に向かった。そして屋上のドアを開け、下からの大歓声を聞きながら花火を眺めた。その花火は、涙のせいでとても見づらかった_。
ガラガラ
「あのー、、」
その一方、蓮は名前も知らない後輩を探して、2年のクラス中を回っていた。
「やっぱり、名前わかんねぇと誘えねぇな。そうだよな。」
そう諦めかけ、屋上に向かった。
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ガチャ
蓮は、屋上で一人で見ることに決めた。
すると目線の先には一人の女性が座っている。
その子が振り向いた。すると、こう呟いた_。
「あなたも一人なんですね、屋上は落ちつきますよね。失恋した私にピッタリなの。」
彼女は、失恋したと話す。
だったら俺も、彼女に全てを話していいなと思った。
「俺も失恋したんだ。さっき。
本当バカなんだよな、俺。
名前も知らない後輩を探して、学校中走り回って。結局見つからなくて。
まぁそうだよな、そんなもんだ。俺の恋は。
あの時、名前くらい聞いとけば良かったな。
去年の入学式、校門でド派手に転んだ子。その子は、転んで痛そうなのに、すごい笑顔だった、俺はその笑顔が好きになった。
でもこの恋も、終了。告白できずに、一人で花火を見ることにしたんだ。伝説を信じた俺がバカだったんだな…。」
沈黙が、この時間を苦しくさせた。
でも沈黙を破ったのは、彼女の方だった。
「あ、あの、私、じゃないかな?
そ、その人。
私は去年の入学式に校門でド派手に転んだけど、。
人違いか!?ごめんなさい!!」
シュルルルルル パンッ
花火が上がった。もうフィナーレらしい。
俺は、花火で彩られた空を見上げたあと、彼女をみてみた。
ッッッ
驚いた。花火に照らされた彼女は、本当に俺の大好きな人だった_。
彼女も俺をみて驚いていた。
すると彼女は呟いた。
「私、失恋してないかもしれないです。
私の好きな人が、今目の前にいます。」
彼女が他にも言いたげな瞳をしていたが、ここは俺から。
「君だったんだな、
好きです。ずっと好きでした。
俺と付き合ってください。」
彼女は涙目になりながら、返事をした。
「はい、よろしくお願いします。」
高校生活最後の文化祭での花火、最後の花火が打ち上げられたと同時に、俺たちはキスをした。
「もう離さないからな。」
「うん、!」
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彼女の名前は、朝日乃愛というらしい。
俺の人生は、乃愛のおかげで彩られた_。
そんな愛する人は、今も隣にいる。
乃愛、いつもありがとう。愛してるよ。