【BL】泡沫の恋
「これは?」
「その首輪の鍵だよ。渡すの忘れてたから」
「あ、今すぐ外してお返しします!!」
「首輪は君にあげたんだから返されても困るよ」
「ですが……こんな鍵付きのものなんて絶対高い物ですよね!?」
「高くないよ。それ俺が作った物だから」
販売価格は5万の予定だがそれはサンプルだし
嘘は言ってない
「それよりどうしてここに居るの?ネクタイの色からして1年生だよね?」
「あ、はい。明日の入学式で新入生代表の挨拶をするのですがその時の原稿を貰いに」
入学試験トップだったのか
身近に居たな、オメガで新入生代表してたの
「そっか。原稿はもう受け取った?」
「はい!!今から帰ります」
「じゃあ一緒に帰ってもいい?」
「え?」
「あ、誰かと帰る?」
「いえ……1人ですけど」
「じゃあ決まり」
生徒会の仕事はほとんど終わったので生徒会室の扉に鍵をかけて一緒に下校することにした