【BL】泡沫の恋
「名前聞いて無かったね。俺は泉永斗」
「平坂温(ひらさか みつ)と言います。温泉の温の一文字でみつです」
「へぇ、変わった名前だね」
「皆にはおんって呼ばれます」
「そうなんだ」
じゃあ俺もおんって呼ぼうかなと思ったけど
皆と同じなのはな…
「温って呼んで良い?」
「はい!!泉先輩とお呼びしても良いですか?」
「永斗で良いよ」
「永斗先輩ですね!!」
温の笑顔に心がキュッとする
その意味を知るのはもう少し先だった
「帰りは電車?バス?徒歩?」
「電車です」
「じゃあ駅まで行こう」
初対面の人と下校するなんて考えても居なかったが
彼に関しては何故か放って置くことが出来ない