【BL】泡沫の恋
「ジュースくらいじゃお礼にならないくらい感謝してるの」
「大袈裟だよ。俺は当たり前のことしただけだから」
「ううん。それが出来ない人の方が圧倒的に多いの」
柳さんは俯きポツリポツリと話始める
きっと本人にとっても辛いことなんだと思うけど
俺はそれを静かに聞き入れることにした
「中学の時おんは酷い虐めにあっていたの」
それは本人からも聞いたが内容までは知らなかった
「暴行は毎日されて犬用の首輪とリードを着けられて校内を走らされたり人としての扱いをされなかった」
だから俺が首輪を着けた時に柳さんは怒っていたのか
「私が気付いた時は助けるようにしてたんだけどおんが2年になる時には私は高校生で彼を守ることが出来なくなった」