【BL】泡沫の恋
出来るだけ温の傍に居るようにはしたがそれでも学校自体が違うと守りきれず温は毎日酷い傷を負った
それでも温自身が前向きな性格だからいつか終わるから、と言って相手に反抗もせず日々の虐めを受けていた
そんな酷い生活の中で唯一の幸いと言えばヒートが学校では起きなかったこと
学校でヒートなんて起こしていたら確実に温には深い傷果出来ていただろう
と、ここまでが柳さんの話だった
「だから驚いたの……ヒート状態とは言えおんがアルファを……あなたを求めたことに」
「それは生理的現象であって温の気持ちじゃないよ」
「それでも私は悔しかったわ」
「……柳さん」
「ずっと傍に居たのに……ずっと好きなのに私はおんの中で求める相手の選択肢に居ないの」